大変由々しき事態であるというのは当然なんですが。
核廃絶に反する等の様々な批判が世界からなされていますが、そういう世界では核廃絶は何一つ進んでいません。
確かに、核弾頭の数はほんの少し減っているように見えます。しかし、これは核ミサイルから、核を分離したに過ぎず、直ちに搭載できる状態が保たれています。果たして、これで核廃絶に進んでいると言えるのでしょうか。
核保有国は、核を手放しません。今回のようなことがあると、なおのことでしょう。日本では武力が軽視されているような気がしますが、軍事力なくして、国際社会でまともに相手にされないのが現状です。
今回のような事態で、国連がどのように機能するのでしょうか。そもそも、常任理事国は、すべて戦勝国で核保有国です。常任理事国は、自分たちの利益を優先し、いいように国連を使っています。このような状態ですから、今回のような事態の場合、国連が全世界のために機能することはないと思います。
弁護士 飛渡 貴之