2019年度憲法記念の集い

4月20日、憲法記念の集いに参加してきました。

弁護士、ジャーナリスト、学者の先生方や、当事者の方、ご遺族の方など、さまざまな方の多方面からのご意見を聞くことができる、大変充実した機会となりました。

えん罪を争うためには、一生をかけなければならず、ご高齢となる方や、お亡くなりになる方も出る中、裁判が続くという状況はあまりに過酷です。それにもかかわらず、ご本人様にも、弁護士にも、支援が不足していること、えん罪を争うことが難しいことなど、諸外国の例や、実際の体験談をもとに、様々なお話をお伺いしました。

特に、ご本人様や遺族の方の訴えは身に迫るものがありました。なぜ無罪なのに自白をするのか、捕まってみればわかるというお話がありました。当人にしか分からないことがあるものの、それを理解しようとする気持ちを決してなくしてはならないとの気持ちを新たにしました。

私は今回、運営側として参加をさせて頂きましたが、学ぶことばかりでした。

現時点においては、日野町事件も、湖東記念病院事件も、決着がついておりません。皆様の再審事件への関心が高まり、二度と同じことが繰り返されぬよう、様々な制度改革が実現される日がくればと思います。

 

弁護士 山本 典佳