【原発賠償関西訴訟 第21回口頭弁論期日】

私は、弁護士になってすぐの頃から原発賠償関西訴訟の弁護団に所属しています。

今日は第21回口頭弁論期日に出席して参りました。

福島原発事故からもうすぐ8年が経とうとしています。

今回の期日では、原告の方の意見陳述も行われました。

避難者の方がどのような思いで事故発生からこれまでの8年間を過ごしてきたのか、また避難できずにとどまった人たちの思いや生活・・いつも絶品のお米を作って譲ってくれていた隣人は、「米を作れるようになったと言ったって飼料米しか作れなくなった」と絞り出すような声で訴えている、山間部は除染対象にならず、自宅付近の上流に汚染度の仮置き場を設置され日々汚染土を運ぶトラックが運び込む・・失意と落胆・・帰れない理由ばかり積み重なっていく・・元の幸せな生活に戻れない辛さ。

改めて避難者の方々の各々の避難の実態を胸に、弁護団から避難者の方々の被侵害利益について憲法上の権利である「平穏生活権」や「人格発達権」が侵害されていること、各地で出されている判決の評価について弁論がなされました。

次回期日は、5月23日(木)14時~大阪地方裁判所です。

傍聴券の抽選は13:15~13:30と流動的ですが、傍聴券の抽選に外れた方は中央公会堂小集会室3階で報告集会(模擬法廷)があります。

もし、お時間許される方は是非一度足をお運び頂ければ幸いです。

 

弁護士 奥井 久美子