ルール(秩序)を作る

今の今まで、国際的ルールは、欧米に決められていました。彼らにとって都合の良いルールで頑張り、日本が良い結果を出し始めると、また、彼らにとって都合の良いルールに変更される。それでも、文句を言わず、また頑張る日本。そうして、彼らに、搾取し続けられてきました。

日本はそんな国ではないでしょうか。日本は、今までは、世界第2位の経済力、技術革新力、中国と韓国以外のほとんどの国から好かれている等があったためか、持ちこたえてきました。

しかし、今後は、どうでしょう。

中国は、人口が多く経済力(国内市場規模、GDP等)は否が応でも大きくなります。他のアジアの新興国も、人口増と共に、経済力が伸びていくでしょう。相対的に、日本の経済力は低下します。そして、中国は、その経済力と軍事力を武器に、他国を手なずけようとしています。日本贔屓の国も、札束でどつかれて、仕方なく中国という感じになりつつあります。そして、中国は、AIIBを設立する等、今までの欧米が築いてきた秩序に挑戦状を出し、ルールを作る側へまわろうと躍起になっています。

欧米といっても、ドイツ、イギリス、アメリカは、昔から覇権争いをしています。アメリカを好きなのは、世界中で、日本ぐらいです。大半の国から嫌われています。都合が悪くなると、その世界一の軍事力を持って、叩き潰してくる国です。様々な国がその被害に遭っています。日本も、白旗を振っているのに(6月には降伏条件を打診していた)、原爆実験がしたいため、降伏を受け入れず、原子爆弾を落とすような国です(平野部と山間部という異なる地形に、プルトニウム型とウラン型という異なる種類の爆弾を落とし、その後の影響をすーと分析する)。こんな国が好かれるはずがありません。

今ここで、日本が、傍観していては、30年先は、日本は中国の属国として、搾取され続けることになるのではないでしょうか。

弁護士 飛渡 貴之