日本は生産性が低い!?

日本は生産性が低いと言われています。
なんか日本人は能力が低いや効率が悪いといった内容の報道等を聞きます。
しかし、かなり誤解されている気がします。

平たくいうと労働生産性の計算は、
国内総生産(GDP)を労働時間(生産年齢人口×平均労働時間)で割ったものです。
それをドルベースにして各国と比較して、欧米を中心としたOECD各国に比べて低いということです。

ビジネスの勉強に海外にも行きますし、それで経験できることなんてわずかですから
きわめて私の主観になるかもしれません、がしかし

日本は生産性が低いというのは、我々の働き方が悪いや能力が低い等いうことではないかと思います。
それどころか

主な原因
1 日本は1990年からほとんど国内総生産がかわっていない
2 日本はここ20年近くデフレーションが続いている
3 欧米を中心に、インフレーションが続いている(アメリカは中央銀行が物価上昇を義務として担っている(法律に明記、日本の法律には記載なし))
4 アメリカ人は特に、必要以上の仕事はしない、悪く言えば、ちょー適当
5 日本人は気づいてあげて必要以上の仕事をする人が多い→労働時間が延びる
6 サービスや物の価値を決めるにあたって、日本は原価をもとに適正な価格を算出するが、欧米ではいくら払えるかいくらとれるかから算出する
以上の原因が9割ではないかと思います。

あとの1割は
7 日本は、長い景気低迷とデフレーションで生産にかかわる設備以外の設備投資(業務改善に使うようなもの)が、30年落ちっぱなし

かなと
7は大きな問題ではないでしょうか。

長い間ため込んだ内部留保を、ここ最近の好景気(もう終わること間違いなし)の間に
思い切った設備投資をしない企業はつぶれるのではないかと思います。

弁護士 飛渡 貴之