おせち料理の由来

こんにちは。昨日に引き続き、本日はおせち料理の由来です。
お正月といえば、おせち料理。最近では簡略化されることも多いですが、日本人として知っておきたい基本を、今一度見直してみましょう。

おせちの由来とは
おせち料理は、神様にお供えする料理という意味の「御節供(おせちく)」を略したものです。もともと、季節の変わり目の大切な日をお迎えする行事、節供や節句、節会のために作られていたもの全般を指していましたが、最も重要な正月料理をさすようになりました。神様にお供えしたものを分かち合うことで結びつきを深め、共に祝い、その恩恵にあずかると言う意味があります。
おせち料理は、お正月に火の神である「荒神」を怒らせないよう、台所で火を使うことを避けるため、暮れに作れて保存がきくものとなりました。

何故重箱に詰めるの?
おせちは年神様への供え物であり、家族の繁栄を願う家庭料理。そのため、縁起の良いいわれやしきたりがたくさんあります。
その一つが重箱に詰めることですが、それには以下の理由がありました。

1 「福を重ねる」「めでたさが重なる」という意味がある 2 昔は祝い肴を「喰積(くいつみ)」と呼び、重詰めにしていたことに由来。 3 年賀にくるお客様にもふるまえるように。 4保存しやすい。

重箱の詰め方にもしきたりがあります。
正式な重箱は5段重で、上から順に、一の重、二の重、三の重、与の重、五の重とよびます。4段目のお重を「四の重」といわないのは「四」が「死」を連想させ縁起が悪いから。5段目は年神様から授かった服を詰める場所として空にしておきます。近年は略式のものが増え、2段~3段の重箱が多くなりました。各段の料理の数は、5種・7種・9種の吉数で詰めると縁起が良いとされています。

いかがでしたか?由来や決まりごとを知ることで、今年のお正月の準備は
一味違ったものになりそうですね。

皆様、よいお年を!