京大生よ日本語で考えよ(本日の日経掲載記事)

京大の山際学長が、京大を改革するにあたり

「日本語で考えないと、教養や思考力はさして深まらない」とおっしゃっています。

私もその通りだと思います。日本の教育に足りないものは、思考力ではないでしょうか。暗記に重点を置きすぎて、本来、もう片方の歯車となる思考力をないがしろにしています。

例えば、歴史。我々は、年号を憶えるといった教育を受けました。年号を憶えて何か意味があるでしょうか。歴史上の事実には、その事実が起きた理由が必ずあります。それは、国内外問わず、外的要因が多分にあるんです。そのような、他の事実を考慮して、どうしてこの時にこの事実が起きたのかを自分で考えることが重要であり、歴史を学ぶ意味はここにあるのではないでしょうか。

弁護士 飛渡 貴之