TPP大筋合意、弁護士業務との関連

残念な日本のマスコミは、当初、合意できないことを批判していました。しかし、自国の利益を確保すべき交渉するということは、時間をかけてじっくり交渉しなければなりません。交渉事で、早期決着ということは、相手のいいなりになったにすぎません。日本は、基本的に、欧米の言いなりになることが多いです。しかし、TPP交渉に関しては、ある程度言いなりにならず交渉したとして、良い評価ができるのではないでしょうか。

ところで、弁護士の主な業務は、相手方との交渉です。依頼者様の利益を最大化すべく、相手方と交渉します。そうすると、早期解決は望めません。なぜなら、依頼者様の利益を最大化する、すなわち、相手の利益を最小化するべく、交渉するのですから、相手が言いなりになってくれない限り、早期解決はありえません。

弁護士に依頼すると時間がかかるということをデメリットと捉えることもできるでしょうが、それは、自分の利益を最大化すべく交渉しているという側面があることをご理解頂きたいです。

弁護士 飛渡 貴之