モラハラに苦しんでいる方
モラハラの問題点
それでは、パートナーのモラハラ度をチェックしたところで、これから検討するべきことについてご紹介します。
自分でも気づかない人が多い
長年連れ添っているパートナーから、日常的に「お前は頭が悪い」「何をやってもダメだ」と言われたり、「常識がないやつだ」などと言われているため、自分の考えを相手に伝えるという事が非常に難しくなっています。本当はこう思っている、こうしたいのに伝えられないでいるためにストレスになっているケースが多く見られます。パートナーからこのような事を言われ続けると、心まで支配されてしまい「自分はダメだ」「何をやっても上手くいかない」と思い込んでいる方も多いのが現状です。
家族や友人に相談しても理解されにくい
パートナーによるモラハラについて家族や友人に相談しても、「あなたにも悪いところがあるんじゃないの」と言われたり、「夫婦なんだから我慢も必要だと」と言われて全く理解されないことも多いのが現状です。暴力は振るわなくても、言葉による精神的な苦痛を与える「モラハラ」についてまだまだ知らない人が多いため、理解してもらえず結局自分を責めてしまうのです。これがモラハラの大きな問題点と言えます。
モラハラによる被害をなくそうとしても、家庭内で起こっている問題なので、周知されることが少なく加害者であるパートナーがモラハラをしているという自覚がないことが殆どです。そのため、なかなか解決できずにそのまま悪化してしまうケースが後を絶たないのです。
○○もモラハラに該当?
夫や妻に長期間、無視され続ける、返事の代わりに舌打ちや溜息をつかれる、といった行動も実はモラハラに該当します。他にも生活費をもらえないことや、暴力を振るわれなくても暴言を吐かれる、嘘をつかれるなどがあります。またモラハラを受けているのに、自覚がない方もいます。もしかしたら、夫や妻にこんな態度をとられたことはありませんか。モラハラの具体例はキリがないほどありますから、じっくり自分の状況を検討してみてください。
モラハラ加害者たちは、自分が知らない溜め込んだストレスを妻や夫という大切なパートナーに向けること、「モラハラ」という形で、ストレスを発散している場合があります。
対処法
それではこのようなモラハラ夫(妻)に対して、出来る対処法にはどのようなものがあるかみていきたいと思います。真剣に離婚を考えている方は、以下の紹介する内容で出来そうなものから始めてください。
証拠集め
まずはモラハラを受けているという証拠を集めます。モラハラ加害者は、訴えたとしても「そんなことはしていない、どこに証拠があるんだ」と言いかねません。家庭内で怒るモラハラには様々なものがあるので、まずは証拠として残せるものは全部記録に残します。例えば、日記を毎日つけることでその日に受けた内容を記録していく方法もあります。どんなことを言われたか、どんなシーンで何を言われたのか、といった事も詳細に記録に残すこと、暴言を言われることが多い方は、加害者に気付かれないように録音しておくことも一つの方法です。
このような方法で証拠を集めておくこと、他人にモラハラを暴露されるかもしれない、という恐れから家庭内でのモラハラをやめさせる、という効果も期待できます。
別居する
またどうしても、一緒に生活するのも嫌だという方は一度モラハラ加害者と距離をおくことも大切です。同じ空間にいると、ストレスが溜まりうつ病のような症状を発症してしまう被害者も少なくありません。
弁護士に相談する
自分の置かれている状況を客観的に把握し適切なアドバイスをもらえる、離婚に強い弁護士に相談しましょう。また、実際の離婚交渉は、モラハラ加害者と直接話すのは難しいので、弁護士などの第三者に入ってもらい相談することが大切です。
まとめ
夫や妻によるモラハラにお悩みの方、離婚を考えている方はまず、証拠を集めることが大切です。モラハラ加害者は、自分がモラハラをしているという自覚がない場合が多く、何を言われても認めないケースがあるからです。まずは証拠に残すこと、そして相手の距離を置いてから弁護士などに相談することが大切です。
この記事の監修者
弁護士法人キャストグローバル 離婚記事担当
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