大阪市で起きた交通事故で3歳の女児が無くなりました。
亡くなった女児は、助手席に、チャイルドシートなくシートベルトをして座っていたようで、死亡の原因は、エアバックによる胸部圧迫だったようです。
エアバックは、大人の身を守ることを前提に作られています。昔から言いますが、乳幼児は、後部座席にチャイルドシートを装着して、座らせないといけません。
子どもをチャイルドシートに座らせるのが面倒くさい、子どもがチャイルドシートに座ることを嫌がる等といった理由で、チャイルドシートを装着しない方は、37.3%もおられます。また、62.7%の方がチャイルドシートを装着していますが、その内26.3%の方が、助手席に装着しているようです。
確かに、交通事故はそう滅多に遭うものではありませんから、日々大変なことはしたくないという気持ちはわかります。しかし、一度、交通事故が起きると、重篤な結果を生じますし、生命の危機に瀕することもしばしばあります。しかも、どんなに自分が気を付けていても、相手の不注意で起きるのが交通事故です。
面倒くさいとか子どもが嫌がるとか
そういうものが、チャイルドシートを装着しない理由、チャイルドシートを助手席に装着する理由、子どもを助手席に座らせる理由になるのか、よく考えてほしいです。
弁護士 飛渡 貴之