面会交流を拒否されたら?5つの法的対処法とやるべきこと

監修者 弁護士法人キャストグローバル
離婚部弁護士
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目次を表示離婚や別居後、子どもとの面会交流を元パートナーから一方的に拒否され、深く悩んでいる方は少なくありません。
どうすれば我が子に会えるのか、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
面会交流は、子どもの健全な成長のために非常に重要な権利です。
もし正当な理由なく拒否されているのであれば、決して諦める必要はありません。
この記事では、離婚問題に詳しい弁護士が、面会交流を拒否された場合の法的な対処法と、その前にご自身でできることについて解説します。
この記事でわかること
・ 面会交流が原則拒否できない理由と、例外的に認められるケース
・ 法的手続きの前に自分でできる準備と交渉のポイント
・ 調停から間接強制まで、面会交流を実現するための段階的な法的対処法
・ なぜ弁護士への相談が早期解決への近道となるのか
子どもとの面会交流を一方的に拒否されて悩んでいませんか?

「子どもに会いたい」という切実な思いを、感情的な理由などで一方的に拒絶されるのは、精神的に非常につらい状況です。
面会交流は、単に親が子どもに会う権利というだけでなく、子どもが親からの愛情を感じ、健やかに成長するために不可欠な権利でもあります。
正当な理由がないにもかかわらず面会を拒否されている状況は、決して放置すべきではありません。
法的な手続きを含め、解決策は存在します。
一人で抱え込まず、まずは専門家へ相談することから始めてみましょう。
面会交流は原則拒否できない!正当性が認められる稀なケースとは

面会交流は「子の利益」を最も優先して考えるべきとされており、親の感情や都合で原則として拒否することはできません。
たとえ親権を持たない親であっても、子どもと交流する権利が保障されています。
しかし、例外的に面会交流が制限されたり、拒否が正当と判断されたりするケースも存在します。
例えば、子どもに対して身体的な暴力や精神的な苦痛を与えるモラハラがある場合など、面会が子どもの福祉を害する恐れがある状況がこれにあたります。
面会交流の拒否が正当と判断されやすい3つのケース
面会交流の拒否が正当と判断されるのは、あくまで子の福祉を害する客観的な危険がある場合に限られます。
具体的には、以下の3つのようなケースが挙げられます。
1.子どもへの暴力や虐待、精神的な苦痛を与えるモラハラがある場合
2.子どもを無断で連れ去る具体的な恐れがある場合
3.子ども自身が、自分の意思で面会を明確に拒否している場合
ただし、子どもの拒否については、同居親の意向が強く影響している可能性も慎重に判断されます。
「養育費の未払い」や「再婚」は面会交流を拒否する理由にならない
相手から「養育費を支払っていないから会わせない」と言われたり、相手の再婚を理由に面会を拒まれたりするケースは少なくありません。
しかし、これらは法的に面会交流を拒否する正当な理由にはなりません。
養育費の支払い義務と面会交流の権利は、それぞれ独立したものであり、対価交換の関係にはないとされています。
また、元パートナーが再婚したという事実も、子どもの親であることに変わりはないため、面会交流を拒否する正当な理由とは認められません。
面会交流を拒否された場合の具体的な5つの法的対処法

当事者間の話し合いで解決できない場合、法的な手続きを通じて面会交流の実現を目指すことになります。
家庭裁判所を利用した手続きが中心となり、段階的にいくつかの方法が考えられます。
具体的には、まず「面会交流調停」の申し立てを行い、それでも解決しない場合や取り決めが守られない場合には、履行勧告や間接強制といった手段を検討します。
ここでは、状況に応じて選択できる5つの法的な対処法について解説します。
対処法①:家庭裁判所に「面会交流調停」を申し立てる
当事者間の話し合いで面会交流のルールを決められない場合、家庭裁判所に「面会交流調停」を申し立てることができます。
調停とは、裁判官と調停委員が間に入り、双方の意見を聞きながら、中立的な立場で話し合いを進めてくれる手続きです。
ここで合意に至れば、その内容は「調停調書」に記載され、法的な拘束力を持ちます。
不当な拒否が続けば、将来的に損害賠償請求の根拠となる可能性も考慮し、まずはこの調停で公正なルール作りを目指します。
対処法②:取り決めを守らない相手には「履行勧告」で催促する
調停や審判で面会交流の取り決めが決まったにもかかわらず、相手が正当な理由なくこれを守らない場合、家庭裁判所に対して「履行勧告」を申し出ることができます。
履行勧告とは、家庭裁判所が相手方に対し、取り決めを守るように説得や勧告を行う手続きです。
この手続きに法的な強制力はありませんが、裁判所からの直接の連絡は相手に心理的なプレッシャーを与え、態度の軟化を促す効果が期待できます。
不履行が悪質な場合は、損害賠償を検討する一歩にもなります。
面会交流の約束を守らない場合は「元妻・元夫が面会交流の約束を守らない場合の対処法」で詳しく紹介しています。
対処法③:金銭的ペナルティで実行を促す「間接強制」
履行勧告をしても相手が面会交流に応じない場合、より強力な手段として「間接強制」の申し立てが考えられます。
これは、「面会交流を1回実施しないごとに〇万円を支払いなさい」といった形で、裁判所が相手方に金銭の支払いを命じることで、間接的に義務の履行を強制する手続きです。
ただし、間接強制を申し立てるには、調停調書などで面会交流の日時や頻度、場所などが具体的に特定されている必要があります。
対処法④:精神的苦痛に対して「慰謝料」を請求する
正当な理由なく長期間にわたって面会交流を拒否され続けると、子どもに会えない親は大きな精神的苦痛を受けます。
このような悪質なケースでは、面会交流の権利を侵害されたとして、相手方に対して慰謝料を請求できる場合があります。
これは面会を実現させる直接的な手段ではありませんが、不法行為に対する責任を追及するものです。
慰謝料請求を行う際は、弁護士などの第三者に相談し、法的な手続きを進めるのが一般的です。
対処法⑤:最終手段として「親権者変更」を申し立てる
面会交流の拒否が非常に悪質で、子どもの健全な成長に深刻な悪影響を与えていると判断される場合には、最終手段として「親権者変更」の申し立てが考えられます。
親権者が面会交流に非協力的な態度は、親権者としての適格性を判断する上で不利な事情となり得ます。
ただし、親権者の変更は家庭裁判所も非常に慎重に判断するため、認められるハードルは極めて高いのが実情です。
実行を検討する際は、必ず事前に弁護士へ相談してください。
親権については「親権・養育費とは?離婚時の決め方や相場、共同親権を弁護士が解説」で詳しく紹介しています。
法的措置の前に!面会交流の実現に向けて自分でできること

いきなり調停などの法的措置に踏み切る前に、ご自身で試みることができる対処法もあります。
感情的な対立を避け、冷静に行動することが、結果的に子どものための解決につながる可能性があります。
相手の言動がモラハラに近いものであっても、まずは冷静に証拠を集め、代替案を提示するなどの対応が考えられます。
どう対応すべきか迷った場合は、弁護士に相談し、状況に応じたアドバイスを受けることも有効です。
相手が面会交流を拒否している証拠を確保する
将来的に調停や裁判になった場合、相手が不当に面会交流を拒否していることを客観的に示す証拠が重要になります。
具体的には、「会わせない」という内容が記録されたメールやLINEのスクリーンショット、会話の録音データ、面会交流を求めたが拒否された経緯を記した日記などが有効です。
どのような記録が法的に有効な証拠となり得るか、事前に弁護士に相談しておくと、より的確な準備ができます。
手紙やオンラインなど直接会う以外の方法で交流を試みる
相手が直接会うことに強い抵抗を示している場合、まずはハードルを下げた交流方法を提案してみるのも一つの手です。
例えば、子どもへの手紙やプレゼントを渡してもらう、写真や動画を送る、ビデオ通話などでオンライン面会を試みるといった方法が考えられます。
こうした間接的な交流を重ねることで、相手の警戒心が和らぎ、直接の面会につながる可能性があります。
進め方に不安があれば、弁護士へ相談してみましょう。
第三者機関の面会交流支援を利用する
当事者同士では感情的になってしまい、冷静な話し合いが難しい場合、中立的な第三者機関の支援を受ける方法があります。
家庭裁判所や法務省所管の「FPIC(法務省認証ADR機関)」、あるいは民間の支援団体などが、面会交流の場所の提供や当日の付き添い、子どもの受け渡し代行といったサポートを行っています。
このような第三者の関与が、安全で円滑な面会交流の実現につながるケースも多いです。
どの機関が適しているか、弁護士に相談するのも良いでしょう。
参考:裁判所
参考:かいけつサポート | 法律にかかわる様々なトラブルの相談・話し合いによる解決のサポート
面会交流の悩みは弁護士への相談が解決への近道

面会交流に関する問題は、法律的な知識だけでなく、相手との交渉や感情的な側面のケアも必要となるため、一人で解決するのは困難な場合が少なくありません。
お子さんとの大切な時間を取り戻すためには、離婚問題に精通した弁護士への相談が最も確実で、かつ早期解決への近道です。
専門家である弁護士に依頼することで、精神的な負担を軽減しながら、法的に適切な手続きを進めることが可能になります。
相手との直接交渉による精神的な負担を軽減できる
面会交流を拒否する相手と直接話し合うことは、精神的に大きな負担を伴います。
弁護士に依頼すれば、あなたの代理人として相手方との交渉窓口になってもらえます。
これにより、感情的な対立を避け、冷静かつ論理的に話し合いを進めることが可能です。
また、面会交流だけでなく、未払いの養育費の問題など、離婚に関する他の問題が複雑に絡み合っている場合でも、まとめて交渉を任せることができます。
複雑な法的手続きを正確かつ迅速に進めてもらえる
面会交流調停の申し立て、履行勧告、間接強制といった家庭裁判所での手続きは、専門的な書類の作成や法的な主張が必要となり、一般の方には複雑で分かりにくいものです。
弁護士に依頼すれば、これらの煩雑な手続きをすべて任せることができ、不備なく迅速に進めることが可能です。
万が一、不当な拒否に対する損害賠償請求へと発展した場合でも、法的な根拠に基づいた適切な対応が期待できます。
あなたの状況に応じた最善の解決策が見つかる
面会交流の問題は、一つとして同じケースはありません。
お子さんの年齢や意思、これまでの経緯、相手方が拒否する理由など、個々の事情を総合的に判断し、最適な解決策を考える必要があります。
離婚問題の経験豊富な弁護士に相談することで、法的な選択肢だけでなく、交渉の進め方や代替案の提示など、あなたの状況に合わせた具体的なアドバイスを得られます。
まずは一度、専門家の視点から状況を整理してもらうことが重要です。
面会交流を拒否されたときによくある質問

面会交流を拒否された際、多くの方が同じような疑問や不安を抱えます。
ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
法的な考え方を知ることで、今後の対応を冷静に考える一助となるはずです。
もしご自身の状況に当てはまるものがあれば、参考にしてください。
より具体的なアドバイスが必要な場合は、弁護士への相談をお勧めします。
元パートナーが「子どもが会いたくないと言っている」と面会交流を拒否します。どう対処すべきですか?
親が子どもに会いたくないように誘導している可能性があります。
まずは家庭裁判所の調査官など中立な第三者を介して、お子さんの真意を確認することが重要です。
弁護士に相談し、面会交流調停を申し立て、お子さんの本当の気持ちを調査してもらう手続きを検討しましょう。
養育費を支払っていないと、面会交流は拒否されても仕方ないのでしょうか?
いいえ、仕方なくありません。
養育費の支払いと面会交流は法的に別の問題であり、養育費の未払いを理由に面会交流を拒否することは原則として認められません。
まずは弁護士などの第三者に相談し、相手方との交渉や法的手続きを検討するのが望ましいでしょう。
面会交流を拒否し続ける相手に、法的なペナルティを与えることはできますか?
はい、可能です。
調停などで決まった面会交流を正当な理由なく拒否し続ける場合、家庭裁判所を通じて「間接強制」を申し立て、金銭の支払いを命じることができます。
また、悪質なケースでは、精神的苦痛に対する慰謝料請求が認められることもあります。
弁護士法人キャストグローバルが離婚問題で選ばれる理由

当事務所は、離婚問題を人生の再出発における重要な局面と捉え、片手間ではない専門的なサポートを提供することに注力しています。
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弁護士法人キャストグローバルについては「離婚慰謝料解決サポート」で詳しく紹介しています。
離婚問題に特化した専門部署が担当
弁護士法人キャストグローバルでは、多種多様な法律分野の中でも特に専門性が求められる離婚問題に対応するため、「離婚専門部」を設けています。
これにより、個人の経験だけでなく、組織として蓄積された圧倒的なノウハウとデータを活用した対応が可能です。
専門の弁護士とスタッフがチームとなり、ご依頼者様を強力にバックアップします。
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当事務所の離婚専門部には、これまでに6,200件を超える豊富な相談実績があります。
日弁連の調査では、弁護士1人当たりの年間の家事調停事件数はわずか0.7件(2021年度、東京三会)とされており、いかに多くのご相談者様から信頼をいただいているかが分かります。
数多くの事例から得た知見を活かし、ご相談者様一人ひとりに最適な解決策をご提案します。
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ご依頼者様の手間を省き、スムーズな問題解決を実現します。
まとめ

子どもとの面会交流は、何にも代えがたい大切な権利です。
正当な理由なく拒否されているのであれば、決して泣き寝入りする必要はありません。
まずは冷静に証拠を集め、今回ご紹介したような法的対処法を検討することが重要です。
しかし、これらの手続きをご自身一人で進めるのは、精神的にも時間的にも大きな負担となります。
面会交流の問題で悩んだら、一人で抱え込まずに、まずは離婚問題の専門家である弁護士にご相談ください。
あなたの状況に合わせた最善の解決策を一緒に見つけ、お子さんとの未来を切り拓くお手伝いをします。
監修者
弁護士法人キャストグローバル 離婚部
離婚に関する記事は、当事務所の弁護士・専門スタッフが監修しています。離婚・男女問題のご相談を中心に、これまで6,200件以上のご相談に対応してきました。
離婚・男女問題で不安や悩みを抱えながら一歩を踏み出そうとしている方へ、法律のことはもちろん、心に寄り添う対応を心がけています。夫婦カウンセラーの資格を持つスタッフも在籍し、傷ついた心にも寄り添ったサポートを提供しています。