中国・ASEAN
ビジネス法務相談
中国・香港・ベトナム・ミャンマーの
海外拠点と連携したリーガルサービス。
キャストグローバル大阪事務所は、中国・東南アジアの法制度に精通した弁護士が常駐。中国・香港及びベトナム・ミャンマーなどASEAN諸国への事業進出や投資をされる方々の成功と飛躍をサポートいたします。
中国・ASEANへの
投資、事業展開について
中国・ASEANへの投資については、各国での投資・事業に関する制度や規制について知ることが非常に重要です。各国それぞれにルールが異なる部分があり、特に中国やベトナムは厳しい外貨管理をはじめとして、他国とは異なる規制が存在し、投資や事業に大きな影響を与えます。
一方で、ビジネスの成功のためには、必ずしもその国の全ての法律や制度を知る必要があるわけではなく、必要なときに必要な知識を得ることができれば、最も効率的で安全に投資や事業展開を行うことができます。
タイミング・メリット・対応
投資・事業について
専門家に相談・依頼するタイミング
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企画の初期段階
投資や事業について企画する初期段階において決められた方針は、その後、話が進んでいくと容易には変更や撤回しにくくなっていきますし、変更が生じれば大きな時間と費用のロスを生じます。したがって、企画の初期段階において、大きな方向性を誤ってしまわないように、中国・ASEANにおける投資や事業につき経験を有する専門家に相談しておくことで、スムーズで最適な企画の立案・遂行を期待できます。弁護士に相談する場合、弁護士は多くのトラブル事例に接していることから、他社と同じ失敗をしてしまうことを避けることができます。
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これまで面識のない中国・ASEAN側の関係者から接触があった時
中国・ASEANに限らず、海外における投資や事業展開においては、現地側のパートナーとしてどのような企業・人物と巡り合うかが、その後の成功を大きく左右します。とりわけ、中国・ASEANのビジネスにかかわる方々は、日本の方々に比べて自らの能力や実績をことさらに強調する傾向があり、慎重に相手を見極めずに軽率に相手を選んでしまうと、後に投資や事業の深刻な失敗につながってしまうことがあります。
この点、経験豊富な専門家に相談することで、相手方の言動・行動と他社での事例、様々なルートから得た情報を照らし合わせるなどの方法によって、相手方が信頼してビジネスについての話を進めるに値する企業・人物であるか、より正確に判断することができます。
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契約締結、許認可申請の前
中国・ASEANの企業や個人と何らかの契約を結んだ場合にその契約内容を一方的に変更・破棄できないことは当然ですが、それ以外に、それぞれの国の政府機関に対して何らかの許認可に関する申請を行う場合も、その後において申請した内容が変更できず、これに将来にわたって拘束されてしまうことがあります。典型的には、一定規模の工場の建設や運行、特定の技術・設備を投入することが投資や事業の条件となってしまい、ビジネスをめぐる環境の変化があっても対応できなくなるという場面です。
法規制に明るい弁護士に相談することで、どの部分が将来に向けて拘束力をもたらすのかを見極めながら、投資や事業に関する手続を進めることができ、自由度を確保しながら不安のない投資や事業展開が期待できます。
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何らかのトラブルに巻き込まれてしまった時
不運にして何らかのトラブルに巻き込まれてしまった場合には、そのような場面の対応経験が豊富な弁護士などの専門家に相談することで早期の解決を図ることができます。多くの深刻なトラブルは、その前段階において誤った対応を重ねてしまった結果として生じていることが往々にして見受けられます。ですので、トラブルに巻き込まれた場合は、なるべく早い段階で一度、弁護士に相談してみることが有益である場合があります。
投資や事業を進める手順
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関係者の素性や
背景を把握するいくら綿密な計画を立て、分厚い資料を作ったとしても、中国・ASEAN側で実際に投資や事業にかかわるパートナーとなる企業や人物が悪しき意図を持っていた場合、大きな損害・損失を被ることは避けられません。投資や事業の内容そのものよりも、これにかかわる関係者の素性や背景について適切に把握することは、海外における投資や事業展開にとって最も重要です。
多くの企業の経営者や投資・事業戦略にかかわる方々の多くは、もともと、このような企業や人物を見極めることに長け、経験も豊富な方々であると言えます。しかしながら、日本との文化・習慣の違いや、前提となる認識のズレなどの要因で、思わぬ誤算を生じることもあり得ます。外部専門家と相談してみることで、交渉しようとする相手に思いがけない問題があることが分かる場合もあります。
相手方がパートナーとするにふさわしい相手かどうかを見極めるのに必要な情報を得るために、NDA(Non-Disclosure Agreement。秘密保持契約)を締結することもあります。
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計画的に手続を進める
投資や事業に関する申請や契約を進めていくにあたっては、キーポイントとなる重要事項を見極めて、計画的に進めることがスムーズな実行のカギとなります。
無計画に場当たり的に手続を進めていくうちに長い時間がかかってしまえば、企画していた投資や事業そのものがビジネス環境の変化によって意味を失ってしまうこともあります。また、関係者間で認識が合わない項目が後日判明した場合には、プロジェクトが頓挫し、それまでに投じた費用や時間が無になってしまう可能性もあります。
パートナーがいる場合には、ある程度の計画が固まった段階で、MOU(Memorandum of Understanding)を締結して、進め方についての認識を共有します。
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必要な条件を確認のうえで投資を実行する
各国で事業を行うにあたっては、投資そのものについて規制がなくとも、事業活動の各要素についてはそれぞれ許認可を取得しなければ実行できない場合があります。そのような許認可を取得しないままに投資を実行しても、事業活動を行うことができず、ビジネスの機会を失うばかりか、投入した資金を回収することもできなくなってしまうことになります。
そこで、投資を実行するにあたっては、実際に投資資金を投入する前の段階で、事業を行うために必要な条件が揃っているかどうかを確認します。
パートナーがいる場合には、契約を締結するときに予め投資資金の投入をするための前提条件(株式の取得の場合にはクロージング条件)を定めておき、その条件が満たされているかどうかを確認します。如何なる条件を満たしておく必要があるのかは、事前に専門家がデュー・ディリジェンス等を行って確認します。
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最新の情報を常に確認する
中国・ASEANの各国では、日本に比べて法律や制度の変化が早い部分があります。これらの変化は、投資や事業の成否に大きな影響を与えることもあります。
過去の経験や実績のみに依拠するのではなく、最新の法律や制度についての情報に目を配り、適切に計画や方針を修正しながら対応していく必要がありますが、このとき、必要な情報を適切に得るためには、投資や事業の内容についてよく知る専門家からの情報提供を得ることが最も効率的です。
これは実際に投資を実行し、事業展開を始めた後も同様ですが、自社の状況を専門家側によく理解しておいてもらうことは、必要な情報を早く入手するために有益です。
中国企業からの出資を受け入れる場合
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相手方の知識と経験を確かめる
中国はご存じのとおり経済発展を続けており、中国企業や中国の投資家が豊富な資金をもって日本企業への出資を行う場面も増えてきています。
日本企業が中国の企業・個人からの出資を受け入れて資本提携しようとする場合、まず必要なことは、その中国の企業・個人がこれまで日本や他国でどのような投資を行った経験があるのか、当社への出資を行ううえで必要となる経験と知識を有しているのかなどを確認することです。
中国と日本では、出資をめぐる法律も制度も異なります。また、中国では自国の企業や個人が海外で投資を行うときに許認可や届出の手続を行う必要があります。これらの制度や手続につき誤解や不備があると、予定どおりに出資が行われずにプロジェクトが頓挫してしまう要因となります。そうなれば、如何にビジネスのうえで相性の良い相手であっても、順調な資本提携は望めず、かえって関係を損なうことになります。
ですから、仮に日本における出資の経験がなく、必要な知識も有していないと思われる企業・個人が相手となる場合には、専門家の助力を得て、認識を合わせていくことが望まれます。
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契約できても油断せず、履行の過程まで考慮する
中国企業や中国の個人にとって、契約の持つ「重み」は日本の方々とは少し異なります。様々な歴史的要因や社会背景によるものであって、どちらが良い悪いというものではありませんが、契約を締結したからと言ってその後の物事が契約どおり進むと安心してしまうのは早計です。契約を締結した後も、実際にそれが実行されて完了するまで、履行の各段階で何らかの事情で進行が止まってしまった場合のことも考慮して、(必要な経験と能力を有していれば本来は想定できたはずの)「想定外」の事態が生じても冷静に対応できるようにしておくことが望ましいと言えるでしょう。
もちろん、当事者の要因ではなく、外的要因(リーマンショックなどの大きな経済・市場環境の変動など)があった場合でも、既定路線に固執せずに柔軟に軌道修正できるようにしておくことも、場面によって考えておくべきことと言えます。
弁護士に相談するメリット
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MERIT-1 海外拠点を通じた
サポートが受けられる現在はコロナ禍による渡航制限などによって、海外への出張は難しくなっています。そのような中、自社で現地法人や現地事務所を有していない企業にとっては、業務上のさまざまな場面で、現地の状況が分からず対処に困る場面も出てきます。キャストグローバルでは、弁護士のみならず会計士・税理士・コンサルタントといった多様なメンバーが海外拠点に在籍しており、これらの海外拠点と常時コミュニケーションしつつ対応しますので、出張ができない状況でも現地の状況をよく把握して対応することができます。
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MERIT-2 ビジネスの判断に
専念できる海外とかかわる投資や事業展開を行うことは、それ自体、ビジネスに精通していることはもちろん、対象となる市場や関係者などに対する膨大な情報と接しつつ多くの事項についてスピーディーに判断をくだしていくことが求められる、極めて高度な業務活動の一つと言えます。
そのような中で、行政上の規制の詳細や手続の進め方などの詳細について、経営者自身が完全に目を配ることは極めて困難です。また、企業で投資や事業戦略に従事する方々はビジネスの面では専門家であり秀でた能力を有している方々ですが、中国・ASEANの各国の制度や事情についてまで十分な知識がある場合は少なく、日本の弁護士や会計士などの専門家の中でもこうした業務に精通しているのは一部にとどまります。
そのような中で、見るべきポイントや考えるべき項目をプロジェクトの進捗に応じて相談できる専門家がいることは、これら高度な業務を進めていくための負担を大きく低減し、スムーズな投資や事業展開の進行に役立つことが期待できます。
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MERIT-3 想定外の事態に見舞われる
危険を低減できる中国・ASEANへの投資や事業にかかわる専門家の中でも、弁護士は、トラブルや紛争に関する経験が豊富であり、また、トラブルや紛争を回避するための予防策にも長じています。日本国内で予防法務の活動というと契約書のドラフティングやレビューがよく挙げられますが、この場面での予防策は、多くの場合、契約書よりも案件の進行のために必要な各種の関係者との調整や手続的な事項、事前に確認しておくべき情報の収集などが主となります。
また、日常的に数多くの案件に接している専門家の場合には、状況に応じて類似の案件や場面の経験から、懸念されるトラブルの可能性を事前に察知することができることがあり、「想定外」の事態が発生してしまうことを避けて、有形無形の損失が生じる危険を低減することができます。
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MERIT-4 投資や事業展開のその後の
フォローが得られる投資や事業展開に関するプロジェクトは、許認可の取得や契約の締結、資金の投入などの活動が終了すれば目的を達するというものではありません。その後、ビジネスを通じて投資に見合った収益が得られ、期待した事業展開が実現して、初めてプロジェクトがその目的を達することとなります。
とりわけ中国・ASEAN各国では法律や制度の変化が早いために、事業遂行の過程でも常にそのような変化を意識して、事業の継続・発展が阻害されないように対応していく必要があります。
このとき、投資や事業展開の企画当初からかかわった専門家が常にコミットしていれば、当社の状況をよく理解しているために、必要な情報をタイムリーに提供でき、安定的な事業展開に寄与します。
思わぬトラブルに見舞われて弁護士を訪ねても、当社の投資の意図や背景を理解していない弁護士が期待どおりの働きをすることは難しいでしょう。弁護士はビジネスの遂行に応じて必要となる行政手続や取引に関するサポートを提供することもできますので、日常的に当社の状況を伝えておけば、適切なフォローが得られるようになります。
取り扱い業務 SERVICE
中国やASEANの法律問題や投資・事業展開に関するさまざまなサービスをご提供します。
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中国企業・ASEAN企業との取引
- 各種契約書の作成、リーガルチェック
- 交渉、紛争解決業務
- 企業提携、合弁契約、M&A
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中国企業・ASEANへの進出・撤退支援
- 現地法人、支店及び駐在員事務所設立業務
- 現地法人の清算、支店閉鎖手続き
- 各種許認可、ビザの取得
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中国企業・ASEAN法制度に関するリーガルリサーチ
- 事業に必要となる許認可及びその条件の確認
- 取引形態による税制面での差異の検討
- 取引先や政府当局との折衝のための調査
弁護士費用 LEGAL FEE
- 相談料
- 30分あたり10,000円~(税別)
- 中国・ASEAN法務顧問契約費用
- 月額30,000円~200,000円(税別)
- 各種契約書チェック等
- 目安30,000円~300,000円
(言語、内容に応じて個別に相談のうえ決定) - リーガルリサーチ
- 個別のご要望に応じて御見積いたします。
消費税を別途いただきます。
LAWYER 弁護士紹介
弁護士/中小企業診断士 金藤 力
所属団体: 大阪弁護士会
弁護士法人キャストグローバル大阪事務所代表
1998年京都大学法学部卒業、2000年弁護士登録。2019年中小企業診断士登録。
弁護士登録後は主として訴訟対応業務に約3年間、その後、上場企業法務部においてインハウスローヤーとしてM&Aを含む企業法務全般に約4年間従事した経験をもとに、2008年からは中国業務を主として取り扱っています。
弁護士としてのキャリアが20年を超え、紛争・訴訟、企業の現場で培ってきた経験が自分自身の特徴になっていると強く感じています。
また、中国現地での経験を基に、日本弁護士の目から見た中国に関する最新情報をお届けできることも私にとっての一つの大きな喜びです。
これからも現場目線、ユーザー目線での業務対応を貫き、日系企業の皆様とともに歩んでいきたいと願います。
お問い合わせ CONTACT
大阪で中国・ASEANへの投資その他の提携をお考えの方は、
キャストグローバル大阪事務所までお問い合わせください。
海外への投資や事業展開は、どのようなきっかけで始まるか分かりません。良縁に巡り合ったときに、そこからその国での投資や事業展開のために勉強して必要な知識を得ようとしても、ビジネスに必要なスピードをもった対応は難しく、せっかくのチャンスを逃すことにもなりかねません。海外からの出資の申出があった場合も同様です。これらの場面では、なるべく早い段階で、弁護士や会計士などの専門家と相談されることをお勧めします。事業の発展と成長のための前向きな取り組みが、トラブルになり、かえって損失を生んでしまう結果となる不安を取り除くためにも、どうぞお気軽にキャストグローバル大阪事務所までご相談ください。