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離婚・慰謝料 解決事例、コラム

当事務所で解決した離婚・慰謝料事例の一部のご紹介となります。

男性
性別:
男性
子ども:
あり

妻が出ていって話し合いもできなくなった

1 本件の概要

本件は、奥様から離婚の意思を告げられた後、奥様と別居状態になった上、奥様と直接会うことや話し合いを行うこと、お子様と会うことができなくなったということでご相談頂いた事案です。
依頼者は、離婚ではなく復縁を希望していたため、まずは奥様との話し合いの場を設けることや、お子様との面会を実現することを目標としました。

2 お子様との面会交流の実現

ご依頼頂いた後、まずは弁護士から奥様にご連絡をさせて頂き、奥様に対し、お話合いの場を設けたいとお伝えをさせて頂きました。しかし、奥様やそのご家族の姿勢は頑なで、直接のお話合いはできず、調停でのお話合いにしか応じられないとのお返事があり、その後すぐに調停の申立てがなされました。
復縁を望むという依頼者のご希望に照らしても、穏便にお話合いをする方がよいと考え、その後は調停でのお話合いに移行しました。奥様は、当初、復縁には応じられないということや、財産分与についての希望を述べておられました。しかし、こちらの離婚に応じる気持ちはないことや、お子様との面会の希望について粘り強く主張したところ、まずはお子様との面会交流を実現することができました。
その後も、残念ながら奥様の離婚の意思に変化はみられませんでした。しかし、徐々に、お子様のことや、今後の生活に関して、夫の思いは伝わりましたという回答を奥様から得ることができるようになりました。その後、2度目のお子様との面会交流も実現することができました。
2度の面会交流実現後も、奥様の離婚の意思に変化はありませんでしたが、依頼者は、お子様の成長に対する離婚の影響を心配しておりました。そこで、離婚のお子様への影響に関しての再度の話し合いや検討を奥様に求めました。その結果、やはり復縁には応じられないということには変わりなかったのですが、子供の成長の過程で父親の悪口を言わないことは約束しますという回答を得ることができました。

3 離婚の条件

粘り強く話し合いが続けていますが、それでも奥様の離婚の意思が大変強く、変わる様子がないことから、依頼者は、苦渋の決断ですが、お子様との面会が定期的にできるようになり、面会の条件について、こちらに有利にまとまれば、離婚の方向でお話をすすめたいとのお話がありました。
依頼者の意思として、子供のためであればしっかりと養育費は支払いたいが、財産分与としての支払いについては抵抗があるとのことでしたので、養育費の月々の支払いの約束をした上、財産分与に関しては、譲歩を求め、財産分与についてはこちらに有利な条件で合意をすることができました。
奥様からは、お子様の面会交流に関しても、両親の立ち合いの下行うということや、面会交流に関する連絡はFAXで行いたいとの条件の提示がございました。しかし、こちらの思いを伝えた結果、最終的には条件面についても譲歩して頂くことができ、両親の立ち合いなしでの面会交流の実現や、今後の経緯次第でFAX以外の手段でのやり取りへ移行するとのお約束を頂きました。
このように、面会交流の条件面についても譲歩を得られました。

4 コメント等

当初、復縁を希望してのご来所だったため、奥様への書面の送付や調停でのお話合いにおいて、何度も復縁及びお子様との面会交流についての再考を促し、奥様同席の下でのお子様との面会交流を目指しました。
その後、奥様の離婚の意思が固く、依頼者としても離婚はやむを得ないと判断したため、最終的には離婚という結論での解決となりました。しかし、ご依頼頂く前の奥様の回答は、離婚前には子供とは会わせませんというものでしたが、ご依頼後、2度面会交流を実現し、財産分与においても譲歩を得ることができました。
当初のご希望とは異なる形となりましたが、依頼者にも、このような結果は一人では実現できなかった、感謝しているとのお言葉を頂くことができました。