離婚成立後に必要な手続きとは?手続き一覧とするべき順番

監修者 弁護士法人キャストグローバル
離婚部弁護士
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目次を表示離婚が成立すると精神的には大きな区切りがつきますが、法律面や生活面では新たな人生をスタートさせるための膨大な手続きが待っています。役所への届け出から名義変更、お子様に関する申請まで、その内容は多岐にわたり、中には期限が定められているものも少なくありません。
せっかく離婚が成立したのに、まだやることがあるのかと負担に感じるかもしれませんが、これらはご自身やご家族の権利を守り、将来の生活を安定させるために欠かせないステップです。特に、年金分割や婚氏続称(離婚後も婚姻時の名字を使い続けること)などは、一定の期間を過ぎると手続きができなくなるため、事前の把握が重要となります。
以下に、離婚後に優先して行うべき主な手続きをまとめました。手続きの順番を工夫することで二度手間を防ぎ、効率よく進めることができます。まずは全体像を把握し、まとめてできる手続きを確認して、一つずつ確実に完了させていきましょう。
この記事でわかること
・離婚後に必要な手続きの全体像と進めるべき順番
・戸籍・氏名、年金分割など期限のある重要手続き
・年金や健康保険といった社会保険の切り替え方法
・子どもがいる場合に必要となる手当や助成金の申請
離婚後の諸手続き一覧

離婚が成立すると精神的には大きな区切りがつきますが、法律面や生活面では新たな人生をスタートさせるための膨大な手続きが待っています。役所への届け出から名義変更、お子様に関する申請まで、その内容は多岐にわたり、中には期限が定められているものも少なくありません。
せっかく離婚が成立したのに、まだやることがあるのかと負担に感じるかもしれませんが、これらはご自身やご家族の権利を守り、将来の生活を安定させるために欠かせないステップです。特に、年金分割や婚氏続称(こんしぞくしょう:離婚後も婚姻時の名字を使い続けること)などは、一定の期間を過ぎると手続きが非常に複雑になるため、事前の把握が重要です。
以下に、離婚後に優先して行うべき主な手続きを一覧表にまとめました。期限や提出先を一目で確認できるよう整理していますので、漏れのないようチェックリストとしてご活用ください。手続きの順番を工夫することで、二度手間を防ぎ、効率よく進めることができます。まずは全体像を把握し、一つずつ確実に完了させていきましょう。
離婚後の手続き チェックリスト
完了した手続きにチェックを入れてご活用ください(期限ありは特に注意が必要な手続きです)。
離婚届の提出
協議離婚の場合、夫婦で必要事項を記入し、署名を済ませれば、いつでも提出が可能です。
調停離婚や裁判離婚によって離婚が成立した場合であっても、裁判所から離婚した旨の連絡が役所にはいきません。
別途報告的届出として離婚届を提出しなければなりません。
提出先は、届出人の本籍地または住居地を管轄する市区町村役場です。この際、調停や裁判による離婚成立日から10日以内という提出期限が定められているため、注意が必要です。期限を過ぎると過料の対象となる恐れもあるため、速やかに手続きを行いましょう。
離婚届の詳しい書き方や必要書類、記入例については「離婚届の書き方や必要書類」で詳しく紹介しています。
婚氏続称届の提出
離婚の成立により、原則として婚姻によって姓を改めた方は婚姻前の名字に戻り、従前の戸籍から抜けます。
一方で、離婚後も婚姻中の名字を使い続けたい場合には、役所へ「婚氏続称届(こんしぞくしょうとどけ:離婚時の名字を名乗るための届出)」を提出することで、以前の姓のまま新たな戸籍を作ることが可能です。
この手続きには期限があり、離婚成立日から3ヶ月以内に行わなければなりません。
万が一期限を過ぎた場合は、氏の変更について家庭裁判所の許可が必要となります。その際は「やむを得ない事情」を法的に示す必要があります。
婚姻時の氏を継続して使用するケースであれば、他の氏の変更よりも容易に認められる傾向にあります。
ですが、離婚から時間が経ちすぎてしまうと、認められづらくなってしまいます。
健康保険の切替手続
婚姻中に配偶者の扶養に入っていた方は、離婚によってその資格を喪失するため、健康保険の切り替え手続きが必要です。手続きの方法は、離婚後の就業状況によって異なります。
就職して職場の健康保険に加入する場合は、勤務先で手続きを行います。一方で、無職の場合や自営業などの場合は、お住まいの市区町村役場で国民健康保険への加入手続きを行わなければなりません。
手続きには、元配偶者の勤務先から発行される健康保険被扶養者資格喪失証明書が必要です。切り替えが完了するまでの間に医療機関を受診しても、後日清算することで自己負担分を除いた金額が返還されるため、焦らず速やかに手続きを進めましょう。
住民票の異動・世帯主・マイナンバーカードの変更手続き
離婚に伴い住所や氏名が変わる場合は、住民票の異動やマイナンバーカード(個人番号カード)の変更手続きが必要です。
引越しをした場合は、区役所や市役所で住民票の転出・転入届を提出します。
同じ住所に住み続ける場合でも、世帯を分けるための世帯主変更届が必要になることがあります。
また、氏名や住所が変わった場合は、マイナンバーカードの変更手続きも忘れずに行いましょう。
マイナンバーカードの継続利用手続きは、転入届を提出した日から90日以内に行う必要があります。
手続きに必要な書類等は各自治体のホームページなどで事前に確認しておくと安心です。
子の戸籍の変更
未成年の子がいる場合、両親の離婚によって親権者が変わっても、子の氏(名字)や戸籍が自動的に変更されることはありません。離婚によって戸籍から抜けた親と同じ戸籍に子を入れたいのであれば、まずは家庭裁判所へ「子の氏の変更許可」を申し立てる必要があります。
たとえ離婚後に婚姻時の名字を使い続ける「婚氏続称」を選択したとしても、法律上は別の氏として扱われるため、この変更許可の手続きを省略することはできません。
家庭裁判所から許可を得た後は、市区町村役場へ「入籍届」を提出します。この届け出を行うことで、初めて子の戸籍の変更が完了します。手続きには一定の順序があるため、漏れのないよう速やかに進めることが大切です。
児童手当・各種助成金の申請手続き
子どもがいる場合、児童手当の受取人変更や、ひとり親向けの各種手当の申請手続きが必要です。
元配偶者が児童手当を受給していた場合、離婚後は新しい親権者の名義に受取人を変更しなければなりません。
また、ひとり親家庭になる場合は、児童扶養手当(ひとり親家庭の生活の安定と自立を助ける手当)やひとり親家庭等医療費助成制度など、様々な公的支援を受けることができます。
これらの手当は申請が遅れると受給できない期間が発生してしまうため、役所の窓口で早めに手続きを進めることが大切です。
一人で悩まずに、利用できるサポート制度がないか確認しておきましょう。
年金の切替手続
婚姻中、配偶者の被扶養者として年金制度の「第3号被保険者」であった方は、離婚によってその資格を喪失します。そのため、お住まいの市区町村役場にて「第1号被保険者」へ切り替える種別変更の手続きを行わなければなりません。
この手続きは、離婚届の提出から14日以内に行うことが原則とされています。手続きの際には、年金手帳やマイナンバーカードに加え、配偶者の扶養から外れた日付が確認できる「健康保険被扶養者資格喪失証明書」などの書類が必要です。
手続きを怠ると、将来受け取る老齢基礎年金の額が減ったり、障害年金や遺族年金を受給できなくなったりするリスクがあります。離婚後の生活を安定させるためにも、速やかに完了させましょう。
年金分割
年金分割とは、婚姻期間中に納めた年金保険料の納付実績を、離婚時に夫婦間で分け合う制度です。一方の保険料納付実績を清算することで、将来受け取る年金額の格差を是正する役割があり、実質的には財産分与に近い性質を持っています。
この制度は自動的に適用されないため、自身で手続きを行う必要があります。請求期限は原則として、離婚した日の翌日から起算して5年以内ですが、令和8年4月1日より前に離婚した場合は離婚した日の翌日から起算して2年以内です。
管轄の年金事務所や共済組合で期限内に申請を完了させてください。
離婚後の年金分割制度については「離婚後に貰える年金分割制度」で詳しく紹介しています。
手続きの進め方や自身のケースで分割が可能か不安な場合は、早めに専門家へ確認することをお勧めします。
その他
離婚に伴う名義変更の手続きは、多岐にわたります。
例えば、運転免許証の氏名や住所、銀行口座の名義、クレジットカードの登録情報などが挙げられます。
これらは日常生活に直結するため、早めに済ませておくのが安心です。
また、財産分与で取得した自動車の名義変更は、意外に手間がかかる手続きの一つです。
管轄の運輸支局で申請を行う必要があり、譲渡証明書や印鑑証明書などの書類準備も欠かせません。
その他にも印鑑登録の変更や公共料金の契約者変更など、対応すべき項目は多数存在します。
スムーズに新生活を始めるためにも、漏れがないよう計画的に進めることが大切です。
弁護士法人キャストグローバルの離婚問題サポート

当事務所では、離婚や慰謝料に関するご相談を幅広く承っております。
離婚問題に特化した離婚専門部を設立しており、専門の弁護士とスタッフが、ご相談者様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案いたします。
豊富な知識と経験をもとに、ご依頼者様の不安を取り除きます。
弁護士法人キャストグローバル離婚専門部については「離婚・慰謝料解決サポート」で詳しく紹介しています。
離婚・慰謝料問題の解決事例

当事務所で実際に解決に導いた離婚や慰謝料問題の事例をご紹介します。
豊富な経験と実績を活かし、ご依頼者様の不安を取り除きながら適切な解決を目指してサポートを行っています。
一人で抱え込まずに、まずは当事務所の解決事例をご参考になさってください。
当事務所の解決事例については「離婚や慰謝料問題の解決事例」で詳しく紹介しています。
慰謝料請求額を大幅に減額しスピード解決した事例
30代女性(婚姻歴2年、子どもなし)からご依頼いただいた事例です。
不貞行為により慰謝料を請求された事案において、当事務所の弁護士が代理人として相手方との交渉を行いました。
法的な観点から適切な事情の主張と粘り強い交渉を進めた結果、当初の請求額から大幅な減額に成功しました。
早い段階で弁護士が介入することで、精神的な負担を最小限に抑えながらスピーディーな解決へと至ることができた事例です。
交渉期間2ヶ月で離婚・慰謝料問題を解決した事例
40代女性(子どもなし)からご相談いただいた事例です。
ご自身が不貞行為をしてしまい、相手方から離婚や慰謝料を請求されているという内容でした。
当事務所にご依頼いただいた後、弁護士が相手方と速やかに話し合いを進めました。
ご依頼者様の状況を丁寧に説明し、妥当な条件を提示することで、交渉開始からわずか2ヶ月で合意に至りました。
一人で抱え込まずにご相談いただいたことで早期解決が実現しました。
キャストグローバルが選ばれる理由

離婚という人生の大きな岐路において、当事務所が多くの方から選ばれ、信頼されている理由をご紹介します。
ご相談者様の負担を少しでも減らし、安心して新たなスタートを切れるようサポート体制を整えています。
離婚問題に特化した専門部署が担当
当事務所の強みは、幅広い分野の一つとして離婚を扱うのではなく、離婚問題のみに特化した「離婚専門部」を設立している点です。
一般的な法律事務所に比べて圧倒的な相談実績があり、部門全体で共有されるノウハウと集合知を活用できる体制を整えています。離婚実務に精通した専門の弁護士が対応するため、複雑な財産分与や親権争いにおいても、ご依頼者様にとって少しでも有利な解決を目指して徹底的にサポートすることが可能です。組織一丸となって、あなたの再出発を後押しします。
相談実績6,200件以上を誇る離婚専門部が直接対応
当事務所には、累計6,200件を超える離婚や男女問題の相談実績を積み上げてきた「離婚専門部」が存在します。この専門部署では、日々離婚問題のみに特化して研鑽を積んでいる弁護士が、すべてのご相談に直接対応いたします。
一般的な法律事務所では、一人の弁護士が多種多様な事件を並行して扱うことが少なくありません。しかし、人生の再出発となる離婚問題には、膨大な判例の知識だけでなく、相手方の心理を読み解く高度な交渉術が求められます。
私たちは組織として蓄積した圧倒的なノウハウを集合知として活用し、チーム体制で迅速かつ有利な解決を目指します。専門特化しているからこそ提供できる質の高いサポートで、あなたの新たな一歩を全力で後押しします。
税理士や司法書士などグループ内の士業連携によるワンストップサービス
当事務所は、弁護士だけでなく税理士や司法書士、行政書士など15種の士業が在籍するキャストグローバルグループに所属しています。この強みを活かし、離婚に伴う多様な手続きを一つの窓口で完結できる「ワンストップサービス」を提供しています。
離婚時には、不動産の名義変更(登記)や公正証書の作成、税務申告など、法律以外の専門知識が必要な場面が多々あります。通常であれば個別に専門家を探す手間がかかりますが、当事務所ではグループ内の各士業が密に連携し、迅速に対応いたします。
窓口を一本化することで情報の共有もスムーズになり、ご依頼者様の負担を大幅に軽減しながら、漏れのない確実な手続きを実現します。
まとめ

離婚後の諸手続きは非常に多岐にわたり、中には期間制限が設けられているものも少なくありません。ご自身だけで進める中で少しでも不安を感じたり、相手方との間でトラブルが発生しそうだと感じたりした場合は、速やかに弁護士へご相談ください。
特に親権や財産分与、年金分割などは、一度決まってしまうと後から修正することが極めて困難です。当事務所の離婚専門部では、6,200件以上の相談実績に基づき、手続きの漏れを防ぐだけでなく、将来を見据えた最適なアドバイスを提示いたします。法的な不安を早期に解消し、平穏な新生活をスタートさせるためにも、まずは無料相談をご活用ください。
監修者
弁護士法人キャストグローバル 離婚部
離婚に関する記事は、当事務所の弁護士・専門スタッフが監修しています。離婚・男女問題のご相談を中心に、これまで6,200件以上のご相談に対応してきました。
離婚・男女問題で不安や悩みを抱えながら一歩を踏み出そうとしている方へ、法律のことはもちろん、心に寄り添う対応を心がけています。夫婦カウンセラーの資格を持つスタッフも在籍し、傷ついた心にも寄り添ったサポートを提供しています。