解決事例 解決事例

解決事例

妹が生前多額の現金をもらっている

  • 【亡くなられた方】滋賀花子(母親)
  • 【  相続人  】滋賀一郎(長男)、大津びわ子(長女)
  • 【 財産(遺産)】現在居住の家とその土地、自己の親の家とその土地(現在空き家)、預貯金、生命保険

ご相談内容

母親が死亡した。法定相続分とおりに、残されたわずかな遺産を分割して、特に揉め事もなく、すんなり終わった。しかし、後々、母親の通帳が出てきたのだが、明らかに大きなお金が、妹に振り込まれていた。不公平だし、なぜ妹は黙っていたのか。遺留分を侵害しているのではないか

解決方法

相続人双方が依頼した弁護士同士での交渉

解決までの経緯

はじめに

当職らは、弁護士会照会により、滋賀花子が口座を持っていたと思われる銀行に対して、異動明細10年分の提出を求めました。届いた明細を確認したところ、多額のお金が、定期的に、大津びわ子に振り込まれていました。 また、少額の振込みも定期的にありました。その振り込まれた時期を確認すると、大津びわ子が、家を購入した時期、車を購入した時期、等々と重なりました。これらは、特別受益であると確信し、大津びわ子に対して、遺留分減殺請求をしました。 すると、大津びわ子も弁護士に依頼し、弁護士から話し合いの連絡がきました。

その後

当職らは、わかりうる範囲ですべての資金の異動を特別受益であると主張しました。相手は、一定程度認めたものの、少額しか認めませんでした。当職らは、調停訴訟をも視野に入れて、相手方弁護士と粘り強く交渉しました。

結果

結果、依頼者の当初の希望にかなり近い額での合意が成立し、数百万円を受け取ることが出来ました。