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不倫慰謝料請求の手続き

パートナーが不倫をした場合は、その精神的苦痛の賠償責任が生じるため不倫慰謝料を支払ってもらうことになります。
しかし、「不倫慰謝料を請求したいけど、手続きの仕方が分からない」という方は少なくありません。
不倫慰謝料を請求するためには、どのような手続きが必要になるのでしょうか?
今回は、不倫慰謝料を請求する時の手続きの仕方と流れについてご紹介します。

不倫慰謝料の請求の仕方は二つある

慰謝料の請求の仕方は、書面での請求と口頭での請求の2つがあります。
まずは、それぞれの請求方法について見ていきましょう。

書面での請求

基本的に慰謝料などお金が発生する時の交渉には、書面を使って請求・交渉をしていきます。
なぜなら、書面でやり取りをすることで口論にならないからです。
口頭での請求の場合は、その音声を録音していない限り誰が何を言ったのか言わなかったのかという口論に発展します。
しかし、書面であれば互いの言い分がきちんと書類に記されているため、口論に発展しなくて済むのです。
また、書面での請求は請求相手に本気度を形で伝えられるというメリットもあり、多くの人が書面でのやり取りを行っています。

口頭での請求

書面でのやり取りだけでなく、口頭でのやり取りもあります。
口頭でのやり取りをする人の多くが、早く解決をしたいという方です。
口頭の場合はその場で主張を伝えられるため、早期解決の可能性が高くなります。
さらにタイムリーに追求できるため、責任逃れをする請求相手を一網打尽にできるといメリットもあります。
しかし、口頭でのやり取りは、「言った・言わない」の口論になる確率が高いです。
また、瞬時に対応できないと請求相手から論破されてしまう可能性もあります。
口頭での請求は交渉失敗のリスクも伴うため、弁護士に依頼すると良いでしょう。

それぞれのメリット・デメリットとは?

書面でのやり取りと口頭でのやり取りについてご紹介してきました。
では、それぞれのメリット・デメリットはあるのでしょうか?
ここでは、書面請求と口頭請求のメリット・デメリットについてご紹介します。

書面請求

【メリット】

書面に主張が記されていること、主張の組み立てに時間を掛けられることが書面請求のメリットと言えます。
書面に主張が記されていると、自分の言い分と相手の言い分が鮮明になり言った・言わないなどの曖昧な部分がなくなります。
また時間を掛けて回答ができるため、主張をじっくりと組み立てることが可能です。

【デメリット】

デメリットとして、時間が掛かってしまうことと考える時間を与えてしまうことが挙げられます。
書面請求は書面でのやり取りになるので、多くの時間が掛かってしまいます。
弁護士を介して書面でのやり取りをしている場合は、なおさら時間が掛かってしまうでしょう。
また、責任を逃れようとしている請求相手に対して、責任を逃れるための言い訳を考える時間を与えてしまいます。
さらに書面で請求をすることになると内容証明郵便を使って請求しなければなりません。
素人では分からないことが多いため、弁護士を介することをおすすめします。

口頭請求

【メリット】

口頭請求は早期解決ができることと、主張を言えるので早期解決ができる可能性があります。
また責任を逃れようとしている相手に対して、瞬時に追及ができるので言い逃れをさせません。

【デメリット】

デメリットとして、口論になることと交渉失敗のリスクがあることが挙げられます。
口頭での請求は、証拠として録音していないと、「言った・言わない」の口論になる確率が高いです。
その場ですぐに適切な対応が求められるため、法的な知識がないと個人間での交渉は失敗する可能性があります。
そのため、弁護士を雇う人が多いのです。

具体的な流れを知っておこう!

不倫慰謝料を請求する際の、具体的な流れを知っておいても損はありません。
ここでは、請求する時の流れについてご紹介します。

  1. 慰謝料の請求ができるかを確認する
    不倫慰謝料を請求できる基準は、パートナーが自分以外の相手と肉体関係を結んだか、故意・過失があったか、パートナーとの婚姻関係が続いていたかなどです。
    この基準を満たしている場合は、慰謝料の請求できます。
    基準を満たしているか不安な方は、弁護士に相談してみると良いでしょう。
  2. 不倫相手の情報を収集する
    パートナーに不倫が発覚した場合、すぐにやるべきことは証拠と不倫相手の情報収集です。
    不倫の証拠も必要です。
    さらに、請求する相手が誰でどこに住んでいるのか分からなければ請求できません。
    パートナーに請求するのであれば別ですが、不倫相手に請求するのであれば不倫相手の情報を集めておきましょう。
    個人的な調査で不倫相手の情報が手に入らない場合は、探偵事務所や興信所へ依頼がおすすめです。
    弁護士はあくまでも交渉や訴訟をサポートする法律の専門家であり、不倫の証拠集めのために調査や尾行は行いません。
    探偵事務所や興信所は証拠集めの専門家なので、証拠が集まらない時は頼ってみましょう。
  3. 請求金額を設定する
    請求金額は、不倫で受けた精神的苦痛の度合いや判例などを考慮して決めます。
    請求金額の相場は素人では分からないので、弁護士に相談すると安心です。
  4. 相手に慰謝料を請求する
    パートナーでも不倫相手でも、慰謝料を請求する時は弁護士に依頼して内容証明郵便での請求をした方が安心です。
    内容証明郵便とは、日本郵便が文書の発送日から5年もの間文書の全文を証明してくれる郵便サービスを言います。
    内容証明を弁護士に依頼することで、相手から示談の相談があるなどした時に素早く対応できるのです。

まとめ

不倫慰謝料を請求する時の、手続きの仕方と流れなどについてご紹介してきました。
不倫慰謝料請求の手続きは、知識がない方には難しいと感じるかもしれません。
そのため、請求の手続きに不安が生じることもあるでしょう。
請求の手続きに不安がある場合は、弁護士に相談してください。
専門家に相談すれば、裁判になった時も対応してくれるので安心です。

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